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バンドリ!の「あゆみ続けた道、彩られる未来」

バンドリ!

オープニング 電撃解散!?

 スタジオ

スタジオでは、自分の決めポーズの練習をしていた。彩は、新しいポーズをやってみせる。みんなは?と言えば、斬新だね、アイドルでそんなポーズする人はいないでしょ、と散々な評価をする。千聖は、今までになかった新しいアイドルになれるかも…というちょっと微妙な評価をしてくれた。

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それを聞いて、ショックを隠せない彩。「夢を与えるアイドル」になりたい彩には、目指している人がいた。それは、Marmaladeというグループのあゆみである。グループではお笑い担当みたいな面を持つ人だけど、まじめで努力家なのだ。インタビューではいつも「努力すれば夢は叶う」と話し、彩はその言葉にたくさん勇気をもらった。だから、彩自身も誰かに勇気を与えられるようなアイドルを目指している。あゆみは彩にとっては、原点ともいえる人なのだ。

あゆみは、彩の憧れの人なのである。あゆみのようなアイドルになりたい…これが、彩の夢なのである。Marmaladeといえば、結構有名で、よくテレビにも出ている。日菜は、Marmaladeが出演していた番組を姉の紗夜が観ていたのを思い出した。そしてMarmaladeが近々解散するということも日菜は知っていた。

Marmaladeが解散する??それを知らなかった彩は、驚きが隠せなかった。麻弥がネットでニュース記事を見つけた。1か月後のライブを最後に解散する…。ずいぶんと急な話である。自分の好きなバンドが解散するのはとても寂しい気持ちになるものだ。だって、もう会えなくなるわけだから。

彩は、この記事を知って気持ちが落ち込んだ。周りのメンバー達も、かける言葉が見つからない。心配をかけまいとして、次のレッスンの準備にかかる彩の姿を見守るしかなかった。

第1話 心の穴

レッスンスタジオ

レッスンスタジオでは、彩が懸命に練習を頑張っている。何か気になっていることがあるのかもしれない。こんなに練習に身が入らないのだから。

一緒にレッスンを受けているメンバーたちは、そんな彩の様子を見て、Marmaladeの解散のことを気にしているのだろうかと推測する。今はレッスンに集中しないといけないことは分かっている彩だけど、やはり憧れだったMarmaladeの突然の解散は、彩に大きな衝撃を与えていた。周りに迷惑をかけてもいけないと思い、彩は気分を変えるために外の空気に触れることにした。

芸能事務所 廊下

廊下に佇む彩に、麻弥が声をかける。麻弥は、集中できない彩を見ていて、解散がショックなだけではない、もっと別の悩みを抱えているのではないかと心配する。彩は、解散はショックだけど、それ以上に自分の心にぽっかりと大きな穴が開いたような気持ちでいるのだと話し始める。その穴をどうやって埋めればいいのか分らないでいた。それで、今すべきことに集中できなかったのだ。

麻弥は、彩には気分転換が必要だし、少しでも彩の力になってあげたいと思い、レッスン後のお茶を誘う。彩は、麻弥の優しさに触れ、泣いてしまう。麻弥は、どうしたらよいか分らず、おたおたとして彩に謝る。

そんな彩たちを見守るメンバーたち。いつもなら率先して千聖が関わってくれるはずだけど、彩の心境を推し量り、今は、彩が元気を取り戻すことだけを一番に考えることにした。

第2話 私(たち)の原点

羽沢珈琲店

彩とメンバーたちは連れ立って、お茶やスイーツがおいしいと評判の珈琲店にやってきた。評判通りお茶がとてもおいしい。みんなは彩のために、いろいろな気遣いをする。

自分が何かを始めるきっかけをくれた人のニュースというのは、自分にとっては大きな関心ごととなる…と麻弥が切り出す。日菜は気になって、麻弥にドラムを始めたきっかけを尋ねる。

麻弥にも、彩と同じようにドラムを始めるきっかけをくれた人がいる。音楽は好きで、いろいろ聴いてきたが、とある人のドラムを聴いて猛烈に感動し、自分もその人のようにドラムが叩いてみたいと思うようになった。そして、研究のためにライブに行ったり、スタジオでドラムの練習をしたりと、その人の影響を受けて自分の生活が少しずつ変わってきた。そうして、今回メンバーのみんなと出会ったのだった。あの時にドラムを始めていたから、こうしてみんなと出会えているのだ。だから、これからもそのきっかけをくれた人を目指してドラムを頑張っていきたいのだと、麻弥は力強く話す。

彩も、自分の目標となった人のことについてみんなに話す。Marmaladeのあゆみに憧れ、自分の目標としてきた。だけど、肝心なあゆみがアイドルを辞めてしまい、自分の目標を見失ってしまったのだと続ける。ならば、新たに自分の目標を見つければいいとイヴと麻弥が言う。2人は、禅や写経をしてみるのがいいと彩に勧める。

そんな話を聞きながら、千聖もまた、自分の役者を始めたきっかけについて考え始めていた。

第3話 あたしのきっかけ、私のきっかけ

氷川家 紗夜の部屋

日菜は、今日の出来事を一生懸命に姉の紗夜に話して聞かせているところだった。日菜がギターを始めたきっかけは、紗夜だったと告げる。

姉のようにギターを始めて、パスパレに入り、自分にはできても、他の人はできないこともたくさんあることに気付いた。他の人がいなければバンドはできないということにも。パスパレに入って他人の存在を意識するようになったこと、それがきっかけで他人が大好きになったこと、日菜は自分自身が今までとは変わったと堂々と述べる。そのきっかけをくれたのは、まぎれもなく目の前の紗夜なのだと言い切る。

それを聞いて、紗夜も、自分自身の思いを語り始めた。妹の日菜がギターを始め、あっという間に姉の実力に追いつき、追い越されそうになることに苦痛を覚えていたと。でも、日菜のおかけで、ギターに打ち込むことができたし、更に、Roseliaにも加わることができた。自分にとっても日菜は「きっかけ」なのかもしれないと続け、日菜に感謝する。

そして、日菜は紗夜の「きっかけ」でもあるのだから、勝手に飽きてギターをやめたりしたら許さないと紗夜は妹に言う。そして日菜も、勝手に諦めたりしないようにと姉に言う。以前は険悪な雰囲気の姉と妹だったけれど、これを契機にお互いが少し分り合えたような気がした。

第4話 憧れをあつめて…

レッスンスタジオ

彩は元気よくレッスンスタジオに入ってきた。みんなが集まって、このあいだ受けたインタビューとグラビアが掲載された雑誌を見ようとしているところだった。グラビアは上々、いい表情をしている。

みんなはどんなことに憧れているのかという話題になり、イヴの武士道や侍の話になる。侍は存在しないし、誰も見たこともないのになぜ憧れの対象となれるのか、千聖が、その概念について的確に説明をしたが、言葉が難しくて、彩は意味がよく理解できなかった。すると麻弥が、彩のケースだとどういうことか具体例を挙げて丁寧に説明し、「自分の憧れを集めた集合体=あゆみ」がちょっと分かったような気がした。そして彩は、あゆみが自分にとってどんな存在なのか最後に確かめるために見に行きたいと決意する。どうやら解散ライブの日が、彩にとって大きな一歩を踏み出す日になりそうだ。

帰り道

イヴの話がきっかけで、少し彩が元気になれたことをメンバーのみんなが喜んでいる。メンバーの問題はみんなの問題でもある。千聖は彩のためにもう少しだけ手を貸してくれるようにメンバーに頼む。

第5話 めげない!諦めない!

ライブ会場前

遂に今日、Marmaladeの解散ライブの日を迎えた。彩にとっては、とても残念な日である。Marmaladeのあゆみがくれたもの、それが自分にとってどんな意味をもつのか確かめようと決意する彩だったが…。

ライブステージ

Marmaladeは今日このライブを最後に解散するというのに、ステージ上のあゆみは悲しそうな表情一つ見せず、最後の瞬間まで全力で楽しんでくれるようにと、観客にメッセージを送る。

彩が初めてテレビであゆみを見た時の曲…あゆみの歌はお世辞にも上手とは言えないものだったが、笑顔で楽しそうに歌うあゆみからいつしか目が離せなくなっていたのを思い出した。あゆみは、どんな時でも笑顔で全力のパフォーマンスを見せてくれた。なのに、今日で解散…。彩は残念な気持ちでいっぱいになり、涙があふれそうになったが、それをぐっと堪え、あゆみの最後のステージを脳裏に焼き付けようとした。

彩にとってのあゆみとは、歌がちょっと上手くなくても、踊りが上手くなくても、話し方が上手くなくても、何があっても絶対にめげない、諦めない!そしてどんな時でも笑顔を絶やさない…自分を励ましてくれる特別な存在。そんなあゆみが見せてくれているパフォーマンスもこの最終曲で終わりを迎えた。

彩は、しっかりとあゆみのパフォーマンスを見届けることができた。あゆみは、彩の憧れでもある。彩の目指すアイドル像は、あゆみがベース。彩はこのライブで、それを確認することができた。

少しして麻弥から連絡があった。麻弥もまた、Marmaladeの解散ライブに来ていたのだった。麻弥はどちらかというと会場裏方の機材準備などに興味をもっている子だった。その麻弥が合流して一緒に帰ろうと誘ってくれている。彩の返事も待たず、電話は切れる。

エンディング 私が目指すもの

ステージ 舞台袖

彩が、麻弥から示された待ち合わせ場所に行ってみると、そこは関係者入り口だった。

舞台袖に通じる通路に麻弥とみんなの姿を見つけた彩。彩は、みんながどうしてここにいるのか分らなかった。千聖が、彩に会わせたい人がいると告げ、中に入るように促す。千聖は、楽屋に入るように言っているのである。

楽屋

楽屋に入ってみると、そこには、彩の憧れの人であるあゆみが待ち構えていた。そのあゆみから声をかけられ、ものすごく驚く彩。あゆみは、知らないはずの彩の名前を呼ぶ。再び彩は驚く。しどろもどろになりながら、何とか彩はあいさつし、あゆみの言葉に勇気をもらってアイドルを目指したこと、そして、あゆみがよく言っていた例の言葉を言おうとすると、あゆみが先に復唱して、この言葉を信じてここまで頑張ってこれたのだと話し始める。そしてこの言葉を受け取ってくれた人がいることを喜ぶ。彩が自分にどことなく似ているということにも気付いてくれていた。

最初は、お披露目ライブのことをニュースで見て知った。それから、その中で彩の姿を見ているうちに自分に似ている気がしてきたと続ける。決して完璧なタイプではないけれど、それでもいつも笑顔で一生懸命なところや…すぐに泣いてしまうところとか…。他人の気がしなくて…と語る。

Marmaladeは今日で終わってしまうけど、MarmaladeやMarmaladeのあゆみはずっとこれからも彩の中に生き続けていく。

これからもアイドルを続けていく彩に、あゆみは自分を超えて行ってほしいと声をかける。何があっても絶対にめげない、諦めない…。どんな時だっていつも笑顔。あゆみを超えるそんなアイドルになってみせると、あゆみの面前で誓う彩。それを聞いてあゆみは嬉しそうに、あゆみ直伝のポーズを教えてくれた!

帰り道

今日は、素敵な奇跡が起きた。憧れのあゆみに会えたし、新たに自分の目標も見つかった!パスパレのみんなのおかげだ。彩は心から感謝した。

彩は、千聖が子役を始めたきっかけが知りたくなった。千聖は、両親の勧めに従って、少なくとも自分の意思で始めたことではなかった気がすると返答。さらに、彩のように原点があったり、それを大切にしている人がうらやましいとちょっぴり切なく本心を打ち明ける。ならば、パスパレを千聖の原点にすればいいと彩。千聖が自分の原点がパスパレにあると胸を張って述べることができるように、これからも彩は頑張って行こうと決意する。あゆみから伝授してもらったポーズがあるしね!決めポーズの良し悪しはちょっと置いておくとして、彩にはぴったりしっくりくるポーズだったような気がするけど…。

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