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バンドリ!のPastel*Palettesはじまりの物語(第1~3話)

バンドリ!

第1話 演奏しないアイドルバンド

芸能事務所 会議室

彩は、事務所の人に緊急ミーティングがあると呼び出され、今、会議室にやってきたところ。明日の予定について忙しく段どりしている事務所の人たちの動きを見て、大変そうだなと感じる彩だったが…。そこへ予定より遅れて入室してきた千聖。同じ事務所所属ではあるけど、殆ど事務所に来ない千聖が来たということはどういうことなのだろう?と考えをめぐらす彩。今度はイヴ、少し遅れて日菜が入室し、これから行われるミーティングのメンバーが集まってきた。

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どうやらミーティングのメンバーは全員揃ったらしく、スタッフの主導でミーティングが始まった。新人アイドル「Pastel*Palettes(パステルパレット)」としてこの4人がデビューするということに決まったのだ。それを聞き、彩は耳を疑った。彩は事務所のアイドル研究生として今年が3年目。今年デビューできなければ研究生は卒業となる、やっとチャンスが巡ってきたんだと彩は心から感激した。一方、イヴはモデル出身で、写真を撮られることばかりだったので、歌ったり踊ったりできると聞き、これからが楽しみだと語る。

今日は、Pastel*Palettes(パステルパレット)の初めての顔合わせの日なのだ。みんなで自己紹介をすることになり、彩は昔からアイドルになることが夢だったので、すごく嬉しいと自己紹介をした。イヴはモデルをやっていたが、アイドルは初めての分野で分からないことばかりだけどブシドーの気持ちを忘れず頑張ると表明した。次は千聖の番。千聖は子役時代からドラマや映画に出演していた。芸歴は長いが、アイドルとしては新人だからよろしくと。日菜は、バンドのオーディションで受かったのだと。

スタッフによれば、Pastel*Palettes(パステルパレット)はアイドルバンド。そして2週間後のステージがお披露目。楽器の演奏に関してはバックにプロの演奏を流すので、それに合わせて弾いているフリをするだけでOKとのこと。

千聖はスタッフの提案どおり、バンドの方針に賛成したが、イヴと彩は賛成しかねていた。日菜は元々楽器はちゃんと弾けるけど、弾くフリをすることについては、これはこれで面白そうなことだと割り切っている。

Pastel*Palettes(パステルパレット)のそれぞれのメンバーの楽器はすでに決まっていた。彩はボーカル。イヴはキーボード。千聖がベース。そして日菜がギターである。まだドラムは決まっていないらしい…。話題は変わり、イベントでのお披露目についてになった。彩は心の中でさっきからずっと考えていた。ボーカルはいいんだけど、本当に歌わなくてもいいのかな…?

第2話 思った通り、美人ね

芸能事務所 会議室

お披露目イベントの説明が終わった。ドラムの正式なメンバーがいつ決まる予定なのかと千聖が質問した。ドラムは叩いている風に見せる、というのが難しいため実際に叩ける人を探しているらしいのだが、まだ見つからないという。今日から1週間以内に何とか見つけたいと、スタッフは考えているようだ。メンバーが見つかるまでの間はステージサポートの麻弥がドラムを担当することになっているとのこと。

会議が終わり、メンバーはここで解散する。彩は、3年間チャンスを待っていた。ずっと憧れていたアイドルになれるチャンスがようやくやってきたというのに、純粋には喜べないでいた。イヴもまた同様で、楽器を弾かないのにバンドのフリをするということに抵抗感を持っていた。それに反して、日菜はお客さんに嘘をつくのは辛いかもしれないけど、どうせつく嘘ならば完璧にやり切った方がいいと割り切った意見を述べる。つまり、嘘が見破られないくらい完璧にライブをやり切るということ。やるからには貫き通すこと。そうすれば何だって真実になる!ということ。

日菜の言葉を聞き、彩は自分の迷いを消すことができた。Pastel*Palettes(パステルパレット)は自分にとっての初めてであり、3年目にやっと来たたぶん最後のチャンス。だから、何があってもこのチャンスを逃すわけにはいかない!たとえそれが、本番で歌わないというものだとしても…。

1週間後・芸能事務所 レッスンスタジオ

1週間という、スタジオでの長いレッスンがようやく終わった。

芸能事務所 会議室

1週間もぶっ続けのレッスンが終わったが、実際には本番で弾かないということが分かっているので何となく本気になれない彩。この1週間でメンバーとは打ち解けてきた。だけど、千聖とはまだ距離がある。レッスンに意味がないと思っているのか殆ど参加すらしていない千聖を遠くに感じている彩。

Pastel*Palettes(パステルパレット)のメンバーたちは、未だに見つかっていないドラマーのことがいささか気にかかる。ドラマーが見つからなかったらお披露目ができない。そしたら、自分たちはどうなるのだろうか?千聖が、ドラマーは何年くらいの経験があるのか麻弥に尋ねた。麻弥はドラムを始めてかれこれ5年になる。ここのスタジオミュージシャンはつい最近のことではあるが。そして将来はミュージシャンかエンジニアになることを目指している。千聖は、もう1つ麻弥にお願いをする。「メガネを外してみてもらえるかな?」

千聖は、メガネを外した麻弥にPastel*Palettes(パステルパレット)に入らないかと誘う。千聖が思った通り、メガネを外すと麻弥は美人なのである!

第3話 アイドル、新鮮ですっ

芸能事務所 会議室

みんなの前で、麻弥はアイドルなんて無理だと話す。千聖が横から、だいじょうぶだと声をかける。メガネを外すとすごくキレイだし、ミュージシャンとしても申し分ない腕を持っているからと。千聖は、麻弥がPastel*Palettes(パステルパレット)のドラマーにふさわしいと考えているのだ。

彩が心配して、事務所に確認した方がいいと意見する。麻弥は麻弥で、絶対に無理だ!自分は前に出るタイプじゃないし、ましてやアイドルなんて…と言い続けている。

千聖は、突然アイドルバンドとしてデビューすることになったけど、バンドの知識もないし、なかなかメンバーも見つからないし、このままメンバーが見つからなかったらデビューできるかどうかもわからないし、どうしたらいいのか分らなくて…と不安な気持ちを打ち明けた。麻弥がバンドに入ってくれたらどんなに頼もしいか…自分たちにはもう麻弥しか考えられないのだと、千聖は続ける。それを聞いて、イヴも日菜も、そして彩もバンドに入ってくれるように懇願する。

麻弥は、みんなから頼られて感動していた。こんな自分でもいいのだろうか?こんな自分でも必要とされているのなら、ドラマーとしてPastel*Palettes(パステルパレット)を支えてみると、麻弥は言い切った。

芸能事務所 会議室

スタッフから、麻弥が正式にPastel*Palettes(パステルパレット)のメンバーになったことを伝えられた。千聖が昨日のいきさつについて説明すると、麻弥がみんなに改めて自己紹介をした。

芸能事務所 レッスンスタジオ

みんなで揃って、衣装合わせをすることになった。可愛いデザインの衣装。しかも、キラキラしていてとっても素敵。千聖は、麻弥の衣装が間に合うかどうか気にかけてくれている。麻弥の衣装の採寸が別の部屋で始まり、なんとかライブに間に合わせることはできそうだ。

1時間後

みんなで衣装を試着してみた。とっても似合ってる!すごく可愛い。彩も、こんな素敵な衣装を着ることを夢見ていたから本当に嬉しかった。芸歴の長い千聖から衣装合わせのことをいろいろと聞かせてもらい、自分だけにフィッティングされた衣装がますます気に入り、アイドルとしてのやる気をみせるメンバーたちだった。

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