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バンドリ!の「Do It ♡Ourselves!!」

バンドリ!

オープニング ブシとうさぎの作り方

花咲川女子学園 中庭

久しぶりに美咲は、何もない放課後のひと時をのんびりと楽しんでいると…。こちらに近づいてくるイヴとたえの姿を発見。何か相談事があると言う。聞いてみれば、羊毛フェルトの作り方を教えてほしいというのだった。

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はぐみの家に遊びに行ったら、かわいらしい羊毛フェルトのおさるが飾ってあって、それを見て、感激。自分達もぜひ作ってみたいと思ったんだと話す。確かにあのおさるの羊毛フェルトは美咲がはぐみにプレゼントしたものだけど。あれを見て、作り方を伝授してほしいといきなり言われてもね…。ネットとか見た方が、説明だってうまくまとめて書かれているだろうしね。

実際に教えてもらった方が分かりやすいからと、たえも言うものだから、仕方ないというか美咲はちょっとだけ二人に教えてあげることにした。それで、二人に何が作りたいのか尋ねてみると、イヴは「ブシ」そしてたえは「ぴょんぴょん跳ねるうさぎのおっちゃん」が作りたいのだと言う。

どちらも初心者にしてはちょっと難しいのではないかと感じたが、とりあえず羊毛フェルト作りに必要な材料を一緒に買いに行くことにした。美咲の穏やかに過ごせる放課後のひと時はなくなったが、何か楽しいイベントが待ち構えているようでもあり、自然と笑顔になった。

ショッピングモール 手芸店

手芸店に並べてある初心者用の羊毛フェルトセットを勧めてみた。いろいろな種類のセットがあって、見ているだけでも楽しくなってくる。さっそくたえがうさぎのセットを見つけた。でもこれは上級者向けだからね、初めはやはり初心者向けの方からスタートした方がいいと思うのだけど…。

ショッピングモールで

イブの方も「ブシ」の羊毛フェルトが見当たらなくて、ちょっとしょげている。ニーズの少ないものはお店にはあんまり置いてないよね。

そんなこんなしていると、店の前を通りかかったリサが、何を作ろうかと悩んでいるイブの姿を見つけて話しかける。リサも偶然にも編み物の材料を買いに来ていたのだった。リサの提案で、みんなで一緒に他のお店も回ってみることになった。

第1話 思わぬ展開

ファミレス

リサたちは、一通りの買い物を終えて、いつものファミレスで休憩した。手芸店にはいろいろな可愛い小物たちがいっぱいで、眺めているとどれもこれも欲しくなってしまう。リサの買い物袋もそんな小物でいっぱい。特に毛糸玉で袋はパンパンになっている。

編み物雑誌も忘れずに買ったので、ページをめくりながら作る物のイメージを膨らませることだってできる。それに図解入りなので凝った編み方を習得することだってできる。

みんなもリサの編み物グッズに興味を持っていそうなので、編み物をしてみないかと美咲に勧めてみる。羊毛フェルトをやってるくらいだから、きっと手先も器用なはず。手袋とかマフラーとか作ってあげたら?とリサは美咲にしきりに勧める。

リサは自分の弟用にマフラーを編んでいるところ。それが完成したら今度はセーターにも挑戦するつもりだと話す。リサは本当に話し上手で相手の気持ちを掴むのもうまい。リサの受け答えも含めて、本当にスキがない!と美咲は感じ入っていた。だから美咲はいつもリサと話す時に緊張してしまうのかな。

リサはすかさず雑誌のマフラーのページを広げて、マフラーの写真を見せようとした時、袋から1枚のチラシが落ちた。

1枚のチラシには

そのチラシには「手作りマーケット開催。参加者募集中。」とある。手作りマーケットって何だろう?イヴの素朴な疑問にすぐに対応するリサ。スマホで調べてみると、自分達で手作りした物を売るというイメージ。出てきた画像を見ると、どれも賑やかで楽しそう。

たえは、うさぎのチョーカーを見つけていた。すごく可愛い出来栄え。思わず手に取ってみたい感じのチョーカーだった。陳列台のあるお店の奥の方まで映っていて編み物の作品も置いてある。そのセンスの良さに、リサはあることを思い付く。

そしてみんなに提案する。とても楽しそうなイベントなので、自分達もこのイベントに参加してみるというのはどうだろう?たえもイヴも美咲も賛成してくれたので、このメンバーで手作りマーケットに参加することになった。

羊毛フェルトの作品だけでなく、他にも自分の趣味で作った作品も出品すれば、お店の雰囲気や見栄えもよくなるし…。リサはマーケットのイメージをどんどん膨らませていた。たえは粘土で作った小物、イヴは手作りの茶道道具、美咲は得意な羊毛フェルト、そしてリサは編み物作品多数。これだけでも飾ればちょっとしたものになる。

さっそく参加手続きはリサがすることになり、その場でチャットのグループもあっという間に作ってしまった。リサの手際の良さを目の当たりにして、美咲はリサのスキのなさにただただ驚いてしまうのだった。

第2話 あふれるアイディア

数日後の今井家リビング

数日経って、美咲たちはリサの家を訪問した。リサの家は、友達から聞いていたとおり、センスがよくって、素敵な家だった。

さっそく出品する作品を各自お披露目する。イヴは、花音と一緒に作ったという和柄の帛紗ばさみを広げてみんなに見せた。さすがのリサも、センスの良さにびっくり。たえは、その他の作品の中にうさぎ柄を見つけ、予約していいかとイヴに尋ねる。

美咲は羊毛フェルトしかできないから、正直羨ましく思った。今度お願いすれば花音さん、きっと優しく教えてくれるだろうな。美咲のは練習用に作った小さめの作品が多かったが、1つ金具を付ければ、いい感じのキーホルダーにもなりそうな可愛い羊毛フェルトがたくさんあった。

リサは美咲の作品を見て、すぐさま提案する。マフラーや手袋に縫い付けたらワンポイントになって可愛い感じになるのでは!たえはすごく欲しそうに予約したがっている。

予約好きなたえはというと、紙粘土で作ったうさぎの小物たちをどっさり。どれも可愛くてこちらも金具を付けたら可愛いキーホルダーになりそう。うさぎ好きなたえは、頭に金具を付けると聞いて、痛そうだと動揺する。じゃあ、しっぽのところは?逆さ吊りも嫌だし…。首のところにリボンを付けて、そこに金具を通してみたらどうだろうという美咲のアイデアに、たえも笑顔で納得。

ウサギのキーホルダー

それぞれが持ち寄ったたくさんの作品を前にして、とても賑やかな手作りマーケットになりそうだと、リサたちは思った。

りさによると、もう一人、この手作りマーケットに参加してくれる友達がいるという。いったい誰なんだろう?趣味で刺繍をやっているらしい。そして作品もたくさんあるということなので、参加してくれるようにお願いしたのだそうだ。

刺繍を趣味でやっている人がリサの友人にいたなんて、美咲はちっとも知らなかった。羊毛フェルトと組み合わせて刺繍もできる美咲だったが、本格的にやっている人がメンバーに加わると知り、驚きは隠せなかった。

やがてピンポンベルが鳴り、どうやら「刺繍の人」が訪ねてきたようだ。

第3話 儚き来訪者

今井家リビング

リビングではたえと美咲たちが、いったい誰が来るのだろうかと話している。そして、みんな刺繍をする人だと思い込んでいる。少しして、リサが「刺繍の人」をみんなに紹介した。

実は、「刺繍の人」というのは薫だった。みんな意外だったので驚いてしまった。リサは、薫の作品が気になるらしく、早く見たいとせがむ。薫はおもむろに、カバンの中から催促された作品を取り出してみんなに見せようと準備をしている。

そして「刺繍」の作品が目の前に現れると信じ込んでいたみんなだったが、美咲がひょっとして「ししゅう」違いなんじゃないかと気づく…。

そう、薫が持ってきた作品というのは、「刺繍」じゃなくて「詩集」の方。薫の紡いだ儚い言葉の数々が詰まった詩集だったのだ。リサは、自分が編み物や手芸のことで頭がいっぱいだったので、てっきり縫う方の「刺繍」と思いこんでしまっていた。

美咲は、リサのことをスキのない人だと思っていたけど、こんなうっかりもあるんだと知って、ちょっと安心の笑いが出てしまった。リサ本人はかなりの思い込みがあったから、きっと恥ずかしく感じているだろう。薫の「詩集」のおかげで、リサの別の一面を垣間見ることができ、美咲はほっかりした気持ちになった。

手作りの詩集

イヴは薫の手作り詩集を手に取り、薫の描いた表紙の絵に見入っていた。薫は自慢の詩集をみんなに紹介した。イヴは声に出して詩を読んでみる…。薫の言う儚さの奥深さが少し分ってきた。

薫の手作りの詩集も出品することになり、薫の存在でお客さんがたくさん来てくれるのではないかという期待の方が大きく膨れ上がった。

手作りマーケット当日に向けて、手作り作品を仕分けてみることにした。全体的に少し量が足りない感じがする。商品数を増やすために、みんなで趣味を教え合いながら作ってみるのはどうかと、リサがみんなに提案する。さっそく羊毛フェルトで何か作品を作ってみようということになり、美咲が作り方をみんなに教えることになった。

第4話 みんなの手作り教室

今井家リビング

リサはそれぞれの部品をどうやってくっつけたらいいのか分らなくて、困っていた。つなぎ目にフェルトを足して、両サイドからニードルで刺していく…美咲の手際のよい教え方に、リサは納得。リサは青いバラを作り込んでいた。手が込んでいて難しそうだが、完成を目指して頑張ろうと思った。

あちらでは、イヴも作品作りに奮闘していた。手の部分に刀を持たせたいのだが、うまくいかない。腕の部分から針金を通し、そのまま刀に繋げる…難しい部分を美咲が手伝ってあげていた。

そしてたえもまた粘土でおっちゃん用のニンジンを作り、おっちゃんに持たせようとしていた。薫も興味が湧いたのか、たえの作品を見て、粘土で何か作ってみたくなった。薫のことだから、もちろん「儚いもの」に違いない。

2時間後

リサは2時間の間、作品作りに夢中になっていた。美咲も教えてもらった編み物をほぼマスターしていた。イヴの武士も出来栄えよく、いい感じに仕上がっているし、たえの方もさまざまなスタイルをしたウサギがたくさんできていた。そして、薫も「儚いもの」が作品として表現されていた。人の顔なのだが、瞬間に見せる儚い表情…そんなみんなの笑顔が作品となっていた。

ししゅうってポエム

みんなと教え合い、学び合いながら作り上げたたくさんの作品が、目の前に並んでいる。新しい趣味を始める機会はなかなか持てないものだが、今回はとてもいい機会になった。この調子で、手作りマーケット当日まで作品を作っていけば、作品数も大幅に増えるだろう。

第5話 いよいよ開店!

イベント当日の手作りマーケット会場

手作りマーケット会場では、出店するための準備でどのお店も大忙しだった。美咲たちも、キーホルダーやマフラーなどのディスプレイに趣向を凝らしていた。それぞれの作品が、より多くのお客さんの目に止まるように陳列の仕方を工夫しているところだ。

他のブースをざっと見学してきた薫が戻ってきて、自分たちのブースもなかなかの儚さ加減だと話す。イヴだちも他のブースの飾り付けや展示作品がとても気になっている…早く覗きに行きたいと思っているんだと話しかける。そんな逸る気持ちを見越してか、手際のよいリサが、さっそく店番のローテーション表を作ってくれていた。

本当にリサの段取りの良さに、みんなは感心してしまう。開店まであと残り30分で、最後の準備を仕上げてしまおう!!そして、お客さんの来る前の様子を写真に残しておこう!!

並べられた作品の中でも、やっぱりリサの手作りポーチが目に止まる。教えてくれた美咲のおかげもあるけれど、何といってもリサのセンスの良さには本当に目を見はるものがある。

儚いポーチ

薫が手作りの詩集を並べ始めた。そして、その隣に、リサが自分のものを並べようとしている。リサの詩集?リサの得意なのは刺繍じゃなかったっけ?実は、Roseliaのために書き溜めてきた歌詞をまとめて詩集の形にしたものだった。苦労して作った歌詞だから、みんなにも見てもらいたい…。

エンディング 少しだけ寄り道を 

手作りマーケット会場

美咲たちのブースには、思った以上のお客さんが立ち寄ってくれて、キーホルダー類はほとんどなくなっていた。次の開催時にはもっとたくさん作っておかなければ!!と美咲は思った。最初はそこまで乗り気ではなかったけれど、今は6:4でやりたい気持ちが勝っている。でも本当は8:2ってとこかな。

美咲は、あるブースにかかっているマフラーがとても気になっていた。リサにお似合いのセンスのいいマフラー。リサもきっと気に入るはずだ。

そしてリサの方も、その隣にあるブースには、美咲がきっと気に入るに違いないニット帽があることをしっかりと見つけていた。

一緒に作品を作るなどして過ごせば、お互いの好みみたいなものが分かったりするものだ。だけど、あのリサが刺繍ではなく、まさか詩集まで出品するとは、さすがの美咲も想像がつかなかった。

自分が作った歌詞に自信が持てなかったリサは、今回のイベントを通じて、自分がRoseliaの一員であるということに、きちんと向き合えるようになった証ではないかと思えた。薫の詩集のようにきちんとしたものではなく、ただホッチキス止めの詩集ではあるが、それでも胸を張って「どうぞ読んでみてください」と出せるところも素晴らしい。

リサの手作り詩集

特に、『約束』の歌詞は、FUTURE WORLD FES.に向けて作詞した思い入れのある曲である。それも提供できるというところもリサの成長の証だと思う。

リサは、先程の気になるマフラーを手に入れ、たくさんの荷物を抱えながらみんなの待つブースに戻ってきた。まだ、欲しい物もたくさんあったんだけど…。この調子だと、バイト代も全部使ってしまいそうとリサ。

そんなリサの様子を見ていた美咲は、リサってこんな面も持ち合わせていたのかと、リサの大きなスキを発見して、プッと吹き出してしまった。

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