第8話 絵に描いたような敵役
どうしてお祭りができないのかその理由を尋ねる香澄。すると、区役所の職員は、もっと有効な予算の使い方があると話す。例えば、駅ビル、小さなお祭りより地域活性化に役立つと。お祭りを楽しみにしてきた商店街の人たちの気持ちはどうなるのかと突っ込む香澄。地域の活性化において気持ちなど大切にして意味があるのかと反論する職員に、香澄をはじめ、みんながこれにはがっかりする。さらに職員は続けて、もうこの件は決まったこと。地域活性化のために祭りは取り止め。他に方法はないのだと主張する。
それを聞いていた有咲は、思わず、「他の方法はないって言ったって、絶対にお祭りを止めなくたっていい方法があると思う、それを探すべきでは?」と投げかける。他のメンバーたちも援護射撃。
それに対し、職員は、香澄たちのような子供が出しゃばる問題ではない、おまけに話しても時間の無駄だとまで酷く言われ、全員ショックが隠せない。
職員はいつもこんな調子で、商店街の人の話は聞いてくれないのだそうだ。香澄のドキドキはモヤモヤへと変貌していく。有咲の掛け声で、ここは一旦引き上げ。もっとよい手立てはないものかと思案するメンバーたち。有咲は、さっきからだんまりの香澄のことが気にかかっている。膨れっ面になって、消えていきそうなキラキラやドキドキを何とかしようともがいている香澄。
第9話 このモヤモヤ、消したい!
商店街のお祭りで、みんなと一緒にドキドキしたり、キラキラを見つけたりしたい~と子供のように有咲にねだる香澄。モヤモヤをどこかに消したい香澄。結局、さっきの区役所の職員を説得できれば可能性はあるのかもしれない。どうやれば説得できるのか、それを見つけようと作戦会議を始めるメンバーたち。まずは腹ごしらえから。商店街でサクサクホクホクのコロッケをおいしそうにほおばりながら、作戦会議を始める。座り込みで抗議する、お祭りの資金の募金、寝込みを襲う?など危ない考えまで飛び出す。よい方法が思い浮かばず考え込むメンバーたち。
第10話 絶対になくしちゃいけないもの
通学路
妙に元気いっぱいの香澄がスキンシップとばかりに有咲にじゃれ付く。そして、放課後までに手立てを考えようと提案する香澄。考え付かなかったら罰ゲームまで用意してとにかく作戦を立てたいのだ。
花咲川女子学園 1-A教室
放課後になり、メンバーたちが集まった。さて、思いついた作戦はと言えば…。そう、誰も思いつかなかったのだ。モヤモヤすると言ってたえがギターを弾き始めた。それを聞いて香澄がギターに合わせ、キラキラ星を歌い始める。香澄の歌声につられてみんなが歌いたくなった。みんなが同じ気持ちでいることが分かり、りみは楽しかったと言う。すると、香澄が遂に思い付く。商店街の人たちにとってのお祭りは…一緒に笑い合える仲間が集まって、少しずつ絆が深まって、楽しさや嬉しさがいっぱい増えていくというこの感覚、この感覚は絶対になくしてはいけないものだと主張する香澄。
第11話 私たちにできること
有咲が少し落ち着くように香澄に促すが、どうも落ち着かない様子で、熱く熱く語る。香澄の言いたいことはみんなにしっかりと伝わっている。キラキラやドキドキをみんなと共有したい!!っていう香澄の思い。自分たちのこの感覚が区役所の人にも伝わるといいのだが…。商店街の人たちなら分ってくれるだろうけど、あの人に共感してもらうのは、きっと難しいだろう。しかし、分ってほしい。自分たちにできること、自分たちだからこそ、伝えることができるもの…。当然香澄が名案を思い付く。「私たちにしかできないことで、この気持ちを伝えたい!」「そう、商店街の人たちや区役所の人の前で演奏すればいいんだ!」と。演奏することでこの感覚を知ってもらおうよ~と投げかける香澄。みんなは本当にこの感覚が伝わるだろうか疑問視しているけど、香澄は、伝わるように何かを努力すると主張する。みんなも香澄の思い付きが今度はどんな結果になるか試しにやってみたいと賛成する。ポピパも初めは香澄の思い付きだったし、香澄の暴走はまず有咲が止めてくれるだろうから、だいじょうぶだろう。新たな目標が決まり、張り切っている香澄たち。
第12話 お祭りで、演奏したいです!
花咲川女子学園 1-A教室
教室で待っているように言われた香澄だったが、有咲を呼びに教室を駆け出していく。これから商店街へ行って、演奏したいという思いを伝えなければいけないので、りみは少し緊張気味。香澄が有咲を連れて教室へ戻って来る。有咲は少し怒っていた。なぜなら、今朝の約束を香澄が破ったから。でもそのくらい、香澄は商店街へ行くことが待ちきれなかったのだろう。
商店街
この前の商店街のおじさんに出会う。そして、みんなで相談したことを伝える。5人でPopin’Partyというバンドを組んでいて商店街のお祭りで演奏したいので今年も開いてもらえないか…。りみは、無理だと思ったら、そこで終わりになってしまうんだと力説。そして沙綾も、大勢の人たちが楽しみにしている、だからこそ中止にはしたくないと。有咲も、演奏させてもらえるなら、例年よりももっとみんなを楽しませてみせると。ガッカリはさせないと約束する、だからチャンスをもらえないか…。一生けん命に自分たちの想いを伝えるメンバーたちに、商店街の人たちも心を動かされたのか、小規模なものでもよければ開いてみることにするという回答をもらった。
そして、今回のお祭りがうまく行ったら予算案を見直してくれるように区に頼んでみるとまで言ってもらえた。とにかく、今年のお祭り次第だ。商店街の人たちも自分たちの演奏を楽しみにしていてくれる。
第13話 テーマソングを作ろう!
商店街を後にしたメンバーたちは、自腹でお祭りを開いてくれるという商店街の人たちの気持ちに応えるためにも、頑張ろうという前向きな気持ちになっている。ただ、失敗させると来年はない。だから自分たちでお祭りを盛り上げないといけないのだ。香澄は何の心配もなく、だいじょうぶだと言い切る。だってみんながついているから!!香澄らしい考え方だな。みんな一緒だからこそできることもある!!次にやることは、演奏を頑張ること。たえの提案で、次の作戦会議をすることになったメンバーたち。さて、行き先は?
羽沢珈琲店
相談をする前に、手作りのシフォンケーキをみんなで食べる。みんなで何かするという心地よさをそれぞれに感じるメンバーたち。そして、作戦会議が始まる。ただ演奏するだけではなくて、そのための準備が必要と香澄。後で慌てないように段どりを決めること。有咲がメモを取り始める。MCや舞台上の立ち位置、話す内容などの準備。それから、商店街の人たちが喜ぶこともしてみたい。商店街の人たちに恩返しになるようなことができるといいな。演奏でたくさんの想いを伝えたい。などなどたくさん意見が出る。
有咲が、みんなの意見を聞いて思ったことを伝える。自分たちの持ち曲を披露してもちょっと盛り上がっておしまいになるのは目に見えているから、お祭り用のテーマソングを作るというのはどうだろう?みんなも即賛成してくれて、みんなでテーマソングを作ることになった。
第14話 有咲、お願いっ!
市ヶ谷家 蔵
お祭りのテーマ曲に取りかかったメンバーたち。時間の制約があり、集中しないと曲作りはおろか練習する時間がないかもしれないと心配するみんな。そこへ香澄がまたまたいいことを思い付く。それは、ポピパのみんなで合宿するというもの。合宿する場所確保はどうするのか心配する有咲。海か山か?防音設備があるところでないと…費用をどうするのか…いろいろ考えたけど、結局のところ、「近くて、すぐ使えて、広くて、防音」の条件を満たしている有咲の蔵が候補に上がる。みんなからお願いされて、困ってしまうが、有咲が家の人に聞いてみてくれることになった。
翌日
学校を休んでいた有咲から香澄のところへ連絡が来る。集合場所は羽沢珈琲店だ。
羽沢珈琲店
有咲はみんなにカギを見せる。そして、香澄に責任者だからと言ってカギを預ける。合宿は来週の土曜、日曜に決まったのだ!嬉しさを抑えきれず、大声を出して大喜びする香澄だったが、大丈夫かな?
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