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バンドリ!の「めぐる季節、はじまりの空」

バンドリ!

オープニング 2年生のはじまり

4月 羽丘女子学園 昇降口

昇降口で、つぐみが蘭に声をかける。それに気づいた蘭も挨拶を返す。今日は2年生になって初めての授業だから、とつぐみは張り切っているのだが、蘭はクールに初日に頑張るような授業はないと思うけど、とやり返す。

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下駄箱を間違える蘭

さっそく2人は新しい教室に行こうとするのだが、蘭は1年生の下駄箱へと行ってしまう。2年生になった実感がないからなのか?今度はつぐみが1年生の教室がある方向へと行ってしまう。新学期早々のよくあるパターンだ。

2人が教室に入ってみると、もうすでにひまりとモカ、巴が席で待ち構えていた。5人揃って同じクラスになるのは3年ぶりのことなので、本当に嬉しいのだが、蘭は至ってクール。クラスは違うだけで、5人はいつも一緒にいたからと、そっけない。

5人が揃ったのだから、きっと2年生は1年生の時よりもより楽しい学校生活になるはずだ。みんなで、そんな期待感に浸っていると、HR始まりのチャイムが鳴り響いた。

第1話 授業スタート!

1時間目

1時間目の授業はグループワークに取り組むことになった。出された課題について、グループで協力して解くというものだった。さっそくモカが蘭とつぐみを誘い、5人で机をくっつけて準備をした。何となく中学生の頃が思い出され、蘭は懐かしく感じた。

ふとモカの机の上に目をやると、パンが並んでいるではないか!まさか…!モカは授業中にパンを食べるようになってしまったのか…。蘭が驚くのも無理はない。めちゃくちゃ美味しそうに見えるそのパンは、実はフェイク。並んだパンたちは、全部文房具だったのだ。

パンの形のペンケース、それに食パンのポーチ、バターロールの消しゴムなどなど。リアル過ぎて、蘭は再び驚いてしまった。

そして、この光景に一番驚くのは先生かもしれない。モカのグッズが1つずつ増えていても、いつもの光景で、クラスのみんなも知らないうちに馴染んでしまっていたのかもしれない。パン好きモカのグッズの話で盛り上がったけど、肝心な課題をクリアしないと!!

ひまり持参のノートを開けてみると、おっと1年生の時使っていたノートだった。しっかりしろ!とカツを入れたつもりの巴も、うっかり1年生の時のものだった。これもまた、新学期早々のよくあるパターンだ。

蘭は、2人の間違えて持ってきた1年生の時のノートがとても気になった。2人ともノートをとるのが上手くなっているように感じた。

蘭が知っている巴のノートは、以前は1色しか使っていなくて、ポイントが分かりにくいノートの取り方になっていた。ひまりのノートも、ごちゃごちゃとしていて自分が分かるように書いたつもりなのに、見づらいノートになっていた。確かそんなふうに記憶していたが、今、2人のノートを見てみると、それはしっかりと整理されていて、まるでつぐみのノートのようだった。

実は、つぐみのノートに似て当然なのだ。だって、ノートの取り方のコツを2人に教えたのは、何を隠そうつぐみなのだから。

蘭は、5人はいつも一緒にいるのだから、お互いをよく知り合っていると思っていたが、案外知らない間に変わっていることもあったのだと気づかされた。5人の中で一番変わってないのは、自分かな?とつぐみは感じていた。同じく変わっていないのは蘭。2人はお互いに自分達は変わってないと信じ込んでいる…。

メガネの蘭

ふと黒板を見上げると、さっきの課題の隣にヒントが書いてあった。蘭は目を凝らしてみたが、この席からはちょっと見づらかった。そこで、おもむろにメガネを取り出し、かけてみた。

教室中に、「え~~」と驚きの声が響き渡る。一瞬話し合いの声が止まった。そして、4人はメガネの蘭に驚きを隠せなかった。

第2話 一番変わった人

休み時間

蘭がメガネをかけているなんて、聞いてないよ~~。蘭は、4人には授業中にメガネをかけることは伝えていなかった。だから、4人みんなが一斉に驚きの声を漏らしてしまったんだ。クラスが違えば、わざわざ言う必要もないし。

だけど、4人は驚いた。大声を上げて驚いていた。お互いに知らない間に変わっていることもあるもんだ、何度も言うけど。

みんなは程度こそあれ、何かしら変化があった。この5人の中で、つぐみは一番変わってないのは自分だと信じ込んでいた。だから、何となく表情が暗い…。モカは、2年生になって、一番変わったのはつぐみだよと安心させる。

いきなり教室に日菜先輩が入ってくる。そしてつぐみに話しかける。放課後に緊急生徒会会議があるというお知らせを伝えにきたのだった。るんっ♪とする生徒会の活動を思い付いたので、それを生徒会のみんなに伝えるつもりらしい。

日菜から生徒会の呼び出しを受けるつぐみ

みんなの考えるつぐみの一番変わった点。それは、…日菜先輩と一緒に生徒会をすることになったこと。つぐみ本人は、どうやらまだ気付いていないようだった。5人の中で、一番まわりの変化が大きいのがつぐみなのに…。去年は、紗夜と仲良くなれて、みんな驚いていたのに。今度は妹の日菜と。つぐみには2人を惹き付ける何かがあるのかもしれない。

第3話 クラスの中心

お昼休み

ようやくお昼休みになり、5人はいつものように準備を始める。飲み物を買って教室に集まる前に、隣のクラスの蘭を呼びに行かなければ…これが巴のいつものパターンになっていて、目の前に蘭はいるというのに、ついうっかり前のクセが出てしまった。

「いつも通り」のことをしない今の感じに、誰もが馴染めないというか、違和感を持っていた。3年間続いた習慣を変えるというのは、抵抗のあることだ。

だけど、2年生になってからは、蘭が同じ教室にいるというのが新しい「いつもの通り」になっていけばいいだけのことだ。そのうちにみんなが馴染んでいけるはず…。

巴は、そばにひまりがいないことに気付き、教室の中を見回してみると、ひまりが何やら席の隣の子と話し込んでいる。もう新しい友達ができたのかなあ?初対面でも物怖じせず積極的に関わろうとするところが、ひまりのみんなの認めるいい所である。

4人はどうかというと、そこそこに隣の子とは話をして挨拶しているようだが、4人の行動力はひまりには遠く及ばない。

グループチャットを作ってしまったひまり

ひまりはと言えば、さっそく新しいクラスのグループチャットを作ったらしく、親睦会をする計画があるようだ。休み時間のちょっとした時間を使って、クラスの子たちに一人ひとり声をかけ、チャット参加を呼びかけたようだ。ひまりのこの行動力には、いつもみんなが驚かされる。

第4話 第一印象の宿命

掃除の時間

巴たちが掃除をしていると、廊下の向こうで壁のポスターを見ている1年生の子たちの姿を見つけた。壁に貼ってあるのは、巴の所属する部の部員勧誘ポスターなのだそうだ。確か、巴は、ダンス部だったはず。巴は、新入部員になるかもしれない子たちに声をかけることにした。まだ掃除中なんだけどな…。

遠目に見る巴は、張り切って話している様子。だけど、1年生の子たちは、怖がっているように見えるのだが…。巴の風貌からして、第一印象で相手に怖がられるというのは、ちょっと残念な気がする。少しずつ、1年生たちが後ずさりしてる…。だいじょうぶだろうか?

勘違いされないように巴を助けに行くひまりと蘭

もしかして、不良と勘違いされてる?ならば、誤解を解いてあげなければ!蘭は余計なことはしない方がいいのではないかと思ったが、ひまりはもう1年生たちのところへ一直線!

ひまりと蘭が1年生たちに話しかけている。だけど、1年生たちは後ずさる…。

巴のメッシュを見て怯えたのと、駆けつけた蘭までもが不良に思われたのとで、勧誘は上手くいかなかった様子。モカまでが、蘭じゃなくてつぐみを連れて行けばよかったなどと言い出す始末。

人選ミスしたというひまりに、「印象が悪くて、悪かったね。」と返す蘭。さて、そこまで言ってしまったひまり。2人の仲はだいじょうぶ?

第5話 放課後の時間

放課後

自己紹介やガイダンスばかりの授業だったが、久しぶりの緊張感からやっと解放されたという感じだった巴。放課後の部活を楽しみにしている巴とひまりは、新入部員のことが気になって部活へ行ってみることにする。つぐみも、日菜からの呼び出しで生徒会室へ行く予定。

蘭は特にこれといった予定はなかったので、久しぶりに屋上へ寄ってから帰ることに決めた。モカも自分用のおやつパンを購買で買ってから行くことに。

羽丘女子学園 廊下

途中まで一緒に行くことになった蘭とつぐみは、朝昇降口での話の続きをした。つぐみは朝は自分が2年生になったという実感がなかったけど、1日学校で過ごしてみると、実感が湧いて来たと、蘭に告げる。蘭と一緒の、5人一緒の学校生活が始まる…とても嬉しいことだ。

「新しいいつも通り」の始まりの予感

蘭もまた、朝巴が言ったように「新しいいつも通り」が、これから始まるのだと思うと、何だか嬉しい気持ちになれた。中1の頃の5人の毎日とは少し違う「いつも通り」の毎日がこれから始まるんだと思った。

エンディング

羽丘女子学園 屋上

授業初日…大したことなく1日が過ぎるかと思ったけど、いろいろな出来事があった今日…。変わらないと思う毎日も少しずつ変わっていくことが、「いつも通り」になるのか…。

夕陽を眺めながら考える蘭

沈みゆく夕陽に目をやりながら、蘭は、あの続きをやろうと思った。そしてノートを広げていると、近くにモカの気配を感じた。

前にも、夕陽に染まる蘭をこんな風に眺めたことがあったっけ…。前にもこんな光景を見た気がして、声をかけそびれてしまったモカ。蘭が屋上で、熱中して何かノートに書いているという光景が甦ってきたのだった。

蘭のノートに書かれている内容が気になった。また歌詞を書いているのかな?

蘭は今日1日を過ごしてみて、歌にしたいことが出てきたので、忘れないうちに早く形にしておこうと思ったのだ。まだ完成はしておらず、途中ではあるが。

中2の蘭は、ノートにその時の気持ちをぶつけているという感じだった。そして高2の蘭は、少し成長して楽しそうに気持ちを言葉にしているという感じがした。

そんなことを2人で話していると、巴やひまり、つぐみが屋上へやって来た。それぞれ放課後の予定はキャンセルになったらしく、久しぶりに5人が屋上に揃った。せっかくだから5人で何かやろうとひまりが提案。

すると、蘭が朝から夢中でノートに作詞していたことをみんなに話し、モカは曲作りがしたいとみんなに告げる。

休み時間に蘭が、ノートに何か書いていたことを巴は知っていた。授業中もそれを続けていたことをつぐみも知っていた。ひまりもその蘭の様子を見て知っていた。

「新しいいつも通り」が始まったんだという実感を残しておきたい。今日感じたことを歌にしたら結構面白いものが出来上がるんじゃないか…。自分の気持ちを素直に伝えられるようになった蘭に、みんな共感する。放課後の予定は文句なし、これで決まりだネ!

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