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バンドリ!のRoselia青い薔薇芽吹く(第13~15話)

バンドリ!

第13話 私にとっての音楽…

今井家、湊家の前

リサと友希那は家の前で、Roseliaの衣装のことを話している。燐子が衣装を作れるということを知って、Roseliaの世界観を演奏を通して伝えるためにも衣装があった方がいいという話になったことを友希那に伝えると、友希那はそっけなく、好きにしたらいいと返答する。

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大喜びするリサだったが、ふと友希那の顔色の悪いことに気付き、声をかける。一瞬だけど、何だか友希那が何かに迷っているように見えたのだった。それに対し、友希那は、何があろうと今まで通りに自分の音楽を信じて進むだけだと話す。友希那にとってのRoseliaはフェス、コンテスト出場の手段だったはずなんだけど…。友希那は何をしてでも、FUTURE WORLD FES.に出ることしか考えてないのだとリサに告げる。しかし、リサは友希那がいつもとちょっと違うことに気付いていた。なぜなら、いつもならリサが聞いてもいないことを友希那は自分から話すなんてしないからだ。

リサは、友希那のお父さんと一緒にいろんな曲を演奏したあの頃のことを思い出すと話す。友希那はあの頃から歌は上手く、リサは弾けるようになるまで時間がかかって苦労したけど、だけどあの頃はとっても楽しかったと。友希那はやることがあると言って、リサの回想を退ける。

氷川家 紗夜の部屋

紗夜は少し焦っていた。今週ずっと練習に精出しているのだけど、このフレーズがどにも精度があがらないのだ。根を詰め過ぎたのか、部屋で紗夜は倒れてしまう。そこへ妹の日菜がやってきて紗夜を心配する。だけど、紗夜は日菜に、勝手に入ってきたことを責め、日菜に心が開けないでいた。

そこへリサからのメールが入る。テーマは「高貴なる闇の騎士団」。衣装は必要だけど、余計なイメージをつけたくない…だから返信をしなければ…。それから、Roseliaを必ず最高のバンドにしなければ…。そして、ギターだけは日菜に負けたくない…。

湊家 リビング

友希那が毎晩遅い帰宅をしても、両親は友希那を咎めるような素振りさえ見せない。遅くなる理由を十分に分っているからだ。

湊家 友希那の部屋

友希那の父が全部捨てたはずの音楽雑誌、その中の1冊だけ内緒で友希那が持ち出していた。この頃の父を超えてみせると心の中で友希那は誓った。だからあ迷っている場合じゃないんだけど、どうしても心に気にかかることがあるのだ。

白金家 燐子の部屋

いつものようにあこからのチャット。紗夜から、もっとスタイリッシュな方がRoseliaには合うとのこと。燐子は少しあこの趣味に寄せ過ぎた感があると思った。それにしてもあこ以外の人からの依頼を受けるのが初めての燐子は、しっかり頑張らないとと感じている。燐子は、Roseliaの5人で着る衣装をどうするか思い描いていた。

宇田川家 リビング

5人で衣装を着たら、すごくカッコよくなるのは間違いなし!と、あこは確信していた。みんなで自分たちの音楽を表現する…何て素晴らしいのだろう。

そこへ姉の巴がやってきて、あこの思いを共感してくれる。バンドって、そうやって一つになっていくという感覚を味わえるところがいい!あこも初めは姉に憧れてドラムを叩くようになったけど、今はRoseliaがあこの居場所となっている。

今井家 リサの部屋

リサは、友希那の部屋の窓のところから大きな声で友希那を呼んでみる。もちろん反応があるはずもない。中学くらいまではベランダ越しに2人でよく話したものだが、最近は…。ひょっとして友希那はカーテンの向こうで何か悩んでいるのではないだろうかとリサは心配になった。

湊家 友希那の部屋

部屋の中で、友希那はどうするのがいいのかひとり悩んでいた。そんな時、事務所の人から友希那に電話がかかってきた。

第14話 孤高のボーカリスト

数日後・駅前

駅前で、あこは燐子と待ち合わせをした。あこは人混みの多さに燐子を気遣って、場所を変えようかと言うが、燐子はキーボードを抱きしめていると、その人混みも以前よりあまり気にならなくなっている自分に気付いた。

燐子は、あこ用の仮バンド衣装を完成させていたのだ。みんなにも見てもらうため、2人はスタジオに急いだ。その先に友希那の姿を見つけ、2人はそっと後をつける。だってあこは気になるのだ。もうすぐスタジオ練習が始まる時間だというのに、スーツ姿の女の人と一緒のところを見てしまったのだから。もしかして、友希那をしつこくつけ回すストーカー?

友希那たちが豪華ホテルに入ったのを確認して、やめようと言っている燐子の言うことも聞かず、あこは後をつけていこうとする。

ホテルラウンジ

友希那たちにもう少し近づかないとよく話し声が聞こえない。なお近づこうとするあこを制するのだが、話の内容が聞こえてきてしまった。聞いちゃいけない話だったのかも。誰にも話しちゃいけないことだよね…。

スタジオにいるリサから携帯に連絡が入った。3人が遅いから心配をしていたのだ。

スタジオ

30分遅れた燐子とあこを咎める友希那だったけど、友希那だって15分遅れたのだ。滅多にないことなのに。紗夜も30分待たされてイライラしていた。練習時間が減った分、1分でも早く取り戻さないと!コンテストは刻一刻と近づいているし、冗談を言っている暇なんてないのだ。

しかし、この雰囲気だと、まだ友希那はあのことを話していないはず。2人だけが知ってしまった友希那の秘密。どうしよう…?と考え込む燐子とあこだった。

第15話 閉まった扉

スタジオ

友希那から早く準備をするように言われたが、あこと燐子が何か言いたげな様子をしているのを見て、リサが間に入る。この2人の様子も変だけど、遅れてきた友希那の様子もいつもと違っていることにリサは気付いていた。リサが友希那に声をかけた時、もう我慢できなくなった紗夜がやる気がないのなら…とあこに告げる。

あこは、思い切って、さっき見たことを話し始める。友希那がスーツの女の人とホテルで話していて…。そして、Roseliaとして5人でこれまで頑張ってきたわけだし、コンテストに出られないというのは絶対に嫌だと、あこは言うのだった。一体何を言っているのか、紗夜には理解ができない。

あこは、さらに詳しく話を続ける。あこの話を理解した紗夜は、今度は、その件について友希那に問いただす。友希那は話すべきか迷っていた。すると紗夜は、友希那は自分たちとコンテストには出場せず、自分一人本番のステージに立てればいいと考えているのかと、きつく詰め寄る。

友希那は、自分の今の気持ちをどう表現すればよいのか迷い、言葉に詰まった。紗夜の穏やかではない言動に、リサが割って入り、友希那の言い分をきちんと聞くように促す。それでも、友希那は口を閉ざし、言葉を発することはなかった。

紗夜は続ける。「私たちなら、音楽の頂点を目指せる」などと、メンバーを焚き付けておいて…結局、フェスに出られれば、何でも、誰でもよかった。そういうことじゃないか!と酷い剣幕。あこもそのためだけに集められたということなのか?あこは、あの時褒めてくれた友希那の言葉を思い出していた。Roseliaにすべてを賭ける覚悟はあるのか…そんなことも友希那は言っていた。でも、それは全部うそだったのか?そのショックの大きさに、あこは泣き出し、スタジオを飛び出して行った。燐子もあこの後を追い、出て行ってしまう。

紗夜は、友希那のことを心から尊敬していた。だから、コンテストを目標に、時間を惜しんでガムシャラに練習もしてきた。それがこんなことになろうとは…。

リサはなお、友希那の話を聞くように紗夜を説得しようとするが、紗夜は、友希那に失望し、「答えないことが最大の答えだ」と声を荒げる。こうしてまた時間を無駄にしてしまったことに苛立ちを隠せない紗夜は、スタジオを出て行ってしまう。

リサはこれから自分たちの活動がどうなるのか心配になった。そして、友希那に、今の話は全部本当なのか尋ねる。本当はメンバーに何か言いたいことがあったのではないのか…。話す糸口を何度もリサはくれるのに、どう話せばいいのかというよりも、どうしたらいいのか自分自身でも、もう分らなくなっていた。ただはっきり言えるのは、「父のためにフェスに出る」ということだけ。そう言い残し、去って行く友希那。がらんとしたスタジオに一人取り残され、とんでもない事態になってしまったことに動揺を隠せないリサだった。

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