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バンドリ!のハロハピ世界を笑顔に!(第1~3話)

バンドリ!

第1話 楽しいこと探し!

通学路

こころは、今日はどんなことをしようかな~と鼻歌を歌いながら楽しく考えている。こころはいつも楽しいことを探している。「楽しいこと探し」が日課となっているのだ。そして、今日もまた、楽しことを思い付いた。

駅前

駅前に着くと、さっそくこころは、アカペラを始めた。だけど、楽しくならない。何かが足りない気がする。このままじゃ、世界を笑顔にできない!こころは、そんなことを考えていた。

そこへ、道に迷った女の子が辺りを見回しながら歩いていると、通行人にぶつかってしまった。何やらこの近くの楽器屋さんを捜しているようだ。こころは、いいものを見つけてしまった!そして、こころはその女の子に話しかける。同じ高校の生徒だ。その女の子は花音。簡単な自己紹介をした後で、こころは、いきなり花音に、自分が今歌っているので、一緒に演奏してくれるように頼む。

花音は、持ってきたスネアドラムを売ろうと思っていたのだ。なのに、こころは一緒に演奏するのだから売るのは止めるようにと頼み込む。自分本位でめちゃくちゃなことを言って来る。本当に迷惑な話だ。花音は先に行こうとすると、またもや、花音も世界を笑顔にしたいだろうなどと、意味の解らないことを言って来る。

一方、駅前のとある場所で、誰かを待っている美咲がいた。どうやら待ち合わせをしているようにみえる。約束の時間をとっくに過ぎているのに、新しく見つけたバイト先の人が来ないのだ。仕方がないので、こちらから担当者に電話を入れてみることにした。すると、電話口の担当者は、ちょっと遅れているので後5分待ってくれるようにと話す。

そして、駅前のまた別の場所では、薫を取り巻いて握手をねだる歓声が聞こえている。薫のセリフに参ってしまって、また一人失神者が出ている…。

美咲は、担当者を待っている間、こころとドラムを叩いている花音の姿を見つけた。美咲はこころを知っていた。同じ高校の同じクラスだけど、こんな人通りの多い場所でもやりたい放題をしている様子を見て、今日は変なものをよく見る日かなと思ってしまった。

こころに捕まってしまった花音は、今からここですぐに演奏するのだと言われても、一人でも上手に叩けない花音が、こんな人前でうまく演奏できるわけがない。だけど、こころは上手いかどうかは自分で決めるものではなく、人に聴いてもらわなければ、分からないじゃないかと主張する。引っ込み思案で自分に自信が持てない花音は、人前で演奏するのには抵抗を感じていた。

ようやくやってきたバイトの担当者と落ち合うことができた美咲だったが、こころに捕まってしまったた花音という女の子のことが心配になっていた。

第2話 新しいアルバイト

駅前

こころに振り回されながら、路上ライブみたいにボーカルとドラムだけの生演奏。通行する人たちにはそんなふうに見える。いつの間にか人だかりができ、通行人たちは面白半分に演奏を見聴きして楽しんでいる。こうしてドラムと合わせていることをものすごく楽しいと感じているこころだった。こころのやることが全部観客に受けて、笑いを取っている。

一方、美咲はバイト担当者に連れられて、研修現場である商店街へと移動を始めた。こころたちの演奏が聴こえてくるが、想像以上の奇行ぶりに、美咲は今後絶対にこころとは関わらないようにしようと思ってしまった。バイト担当者は、バイトの内容について美咲に説明を始めた。この商店街を歩き、通行する人にティッシュを配るのが仕事。

簡単な仕事内容でよかったなと思っていた矢先、あかりを捜しながら駆けてくるはぐみが、美咲にぶつかりそうになった。はぐみはこの商店街の元気印。でも、明日からの商店街の人気者は美咲だとバイト担当者は言う。くまの着ぐるみを着せられた美咲は、やっと理解する。だけど、着ぐるみは重いし、息苦しい。明日からだいじょうぶなのかな?

こころたちの演奏が終わり、こころは花音にお礼を言う。花音のドラムのおかげで楽しい時を過ごせたのだ。花音は、こころと演奏する前は、自分には絶対に無理だ~と思っていたけれど、今は少しだけど楽しさを感じていた。こころは、さっそくふたりだけのバンドとやらを勝手に結成し喜んでいる。まだ花音は意思表示していないのに…。

こころは、ボーカルとドラムでバンドができたと思い込んでいる。そこで、花音は、バンドの構成楽器について教える。こころは自分の歌声と他の楽器の音の重なりを想像して納得し、さっそくメンバー集めに取りかかる。花音は、何か面倒なことに自分が巻き込まれてしまったような気がした。

第3話 ギターの経験はあるかしら

翌日・花咲川女子学園 2-A教室

花音は昨日のことを思い出していた。バンドメンバーは見つからなかったけど、何かすごいことに自分が巻き込まれてしまったようで気になっていた。友達にお昼を誘われて、教室から出ると、廊下にこころがいた!「世界を笑顔に」をモットーに、だれ彼なく、声をかけ、自分とメンバーを組んでくれる人を捜している。そして、こころは花音を見つけてしまった。先約があったのに、こころに引っ張られ、花音は、一緒にお昼をすることになってしまった。

さっそくバンドの花になりそうな人材捜しを始める。すると、通り過ぎる通行人が、放課後のイベントである演劇発表会の話をしている。あの有名な瀬田薫の名前を聞き、こころは、あの瀬田薫を自分のバンドのギターにしようと強引に考える。取りあえず演劇発表会を観に行き、これから瀬田薫と会って話をすると言うのだ。

羽丘女子学園ホール

ホールでは観客を前に、瀬田薫が熱演している。花音は、薫の演技力に圧倒され、まるで本物の王子のように思えた。観客席のあちこちで、薫の名を呼ぶ声やため息が聞こえ、薫が喋るたびにバタバタと人が倒れる物音がする。さすがに薫はカリスマ的存在なのである。

羽丘女子学園 校舎内

演劇発表会が終わり、こころはさっそく演劇部の部室にやってきた。花音は、まだ舞台が終わったばかりだから日を改めた方がよいのではと進言するが、目敏く薫を見つけ、追いかけていく。そして、いきなりギターが弾けるかと薫に尋ねる。薫は場所を変えてゆっくりと話そうと提案する。薫から見ても、やはりこころのやり方は少し強引だと感じたのだろう。こころの自論を聞き、妙に納得した薫は、こころのバンドに入ると即決した。お互いの言い分は聞かず、会話すら成立していない2人だけど、加入成立しているのが世にも不思議である。

バンドとしてはまだ、ベースが必要なのに、これでバンドが結成できたと大喜びのこころと薫に、今さらながら呆れる花音だった。

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