第1話 5人そろって、ポピパです
通学路
香澄が朝から嬉しそうに有咲に話しかける。香澄は、放課後は練習している新曲を合わせてみようと、わくわくした調子で話す。有咲もまんざらではないけど、ふたりのキョリが近すぎることを気にしている。
花咲川女子学園 1-B教室前
鼻歌まじりの香澄。うっかりして有咲の教室までついてくる。香澄の頭の中はいつもバンドのことばかり。「じゃあ、放課後の練習で~」と言いながら自分の教室へかけていく。
花咲川女子学園 1-A教室
香澄は教室に入るとメンバーたちに声をかける。いつも遅刻ギリギリで登校する香澄。どうやら夕べは夜更かしして寝坊したらしい。みんなは、香澄が数学の勉強をしてたんだと思ったが、実はそうではなく、ギターの練習。数学の再テストが放課後にあることをすっかり忘れていた香澄だった。
市ヶ谷家 蔵
有咲とりみが香澄のことを心配している。合格点を取るまで帰れないって言ってはいたけど、合格点が取れなくて学校に泊まったりして…などと冗談を言い合っている。帰って来る時間も定かではないので練習でも始めようかとしている。
花咲川女子学園 1-A教室
そのころ、教室ではやっと再テストが終わり、合格できた。まあ、計算ミスは多いけど。有咲が教えてくれたおかげだ。再テストになる前にちゃんと勉強しておくように数学教師から注意を受ける香澄。これからバンドの練習をすることを数学教師に伝えた。本当にバンドのことで頭がいっぱいの香澄だ。
市ヶ谷家 蔵
やっと着いた香澄は、バンド練習の音がしていないことに気付いた。「きっとすぐに来るだろうから待っていよう」と有咲がみんなに提案していたのだ。嬉しさのあまり思わず有咲に抱き着く香澄。照れ屋の有咲は、ウザいなんて言っているけど、本当は優しい子なんだ!
第2話 5人でしかできない演奏
市ヶ谷家 蔵
蔵では、さっそく練習が始まる。まず、ハミングしながらギターを演奏してみる。どんな感じかみんなに尋ねてみると、みんな走り気味とか、テンポが速いとか。自分ではこのテンポでバッチリだと思っていたのに。ドラムと合わせてみる。たえが熱心に香澄に教えている。教えるのはたいへんだけど、相手が上達するのは嬉しいものだと沙綾。
自分たちの姉妹関係の話が始まるが、結局、他人は他人、姉妹は姉妹、私たちは私たち、自分たちの音楽をやればいいんだということで話は落ち着く。有咲は香澄にテンポは合わせるべきと言うが、逆にたえは、わくわくする気持ちが伝わってくるから香澄のちょっと走る演奏も好きだと言ってくれる。
この5人でしかできない演奏をみんなで目指していこうと沙綾がみんなに提案する。香澄もノリノリで、大きなことをしてみんなを巻き込んで世間を動かすような…そんな感じの演奏がしたいと思っているのだ。
第3話 商店街のお祭り
花咲川女子学園 1-A教室
バンドの練習中に、商店街のお祭りの話になった。沙綾の家はいつもパン販売をするし、飴細工屋さんも出店していて甘くて美味しい、飴が好きな形に作れるなどいろいろな話が飛び出す。すると、香澄が何やら思いついたらしく、星型のキャンディが作ってもらえるのかどうか尋ねる。星型はPopin’Partyのマーク。みんなで食べて幸せな気分になれると。みんなも賛同し、商店街のお祭りが楽しみになった。再開したバンド練習もみんなノリノリ。
第4話 理由が知りたい!
花咲川女子学園 1-A教室
教室ではりみたちが練習に没頭していた。有咲がタイミングよく練習を切り上げて場所を移そうと提案すると、商店街のお祭りが気になるから開催日を聞きに行こうということになる。誰よりもこのお祭りを楽しみにしているのは香澄だ。みんなと一緒にポピパキャンディを食べるのが一番楽しみなのだと話す。
下校中
思わず香澄が下校途中に歌い始める。有咲は止めろ!なんて言っているけど、本当は嬉しいのだ。突然、りみりんが見つけてはいけない物…張り紙を見つけてしまう。なんと「今年からお祭りはナシ」と書かれている。それを読んだ香澄はものすごく驚く。そして、全員で張り紙の内容を確かめに行く。
商店街
なんと商店街のあちらこちらに例の張り紙が…。すると香澄は「お祭りが無くなる理由が知りたい!」と言い出す。商店街のマスコットであるミッシェルに理由を尋ねてみることにする。やっぱり本当なのか…。がっくりと肩を落とす香澄たち。
第5話 幻のポピパキャンディ
商店街
お祭りがなくなる理由が気になっているのは香澄だけでなく、りみも。一番ショックが大きかったのはやはり香澄だ。みんなも残念がる。
するとそこへ巴がやって来る。そしてお祭りがなくなったことについて一緒に話す。人気の飴細工屋さんの飴が食べられないこと、同じ商店街の人たちも悲しく思っているのではないかなど…。巴によれば、「予算の問題」であるらしい。区から予算が下りなくなったから今年はお祭りがなくなったのらしい。納得のいかない香澄は「予算が下りなくなった理由」が知りたいと言い出す。しかし、「動かないと練習する時間が減る」と有咲はあっさりと言う。
第6話 お祭り、復活させよう!
市ヶ谷家 蔵
さっきからずっと香澄がうなっている。お祭りがなくなったことに納得がいかないのだ。もしかして来年のお祭りもなしということなのか?お祭りにまだ1回も行ったことのない香澄が泣き出す。よそのお祭りじゃなくて商店街のお祭りがいいんだと言って駄々をこねる。みんなで練習しても全く集中できない香澄。きっと、お祭りのことばかり考えているのだろう。そして、ついに香澄が口火を切る。「商店街のお祭りを何とかしよう!!」商店街のお祭りのために自分たちができることを何か探そうとみんなに呼びかける。香澄はどうしてもポピパキャンディが作りたいのだ。お祭りを復活させるための何か、何か自分たちにできることはないだろうか、それを香澄は考えてみようと提案する。みんなも一緒に考えてみることに。
第7話 一度決めたら止まらない
市ヶ谷家 蔵
そして、考え続けていた香澄がひらめいた。「どうすれば予算がもらえるか聞きに行けばいいんだ」と。いいところに気づけたが、実際のところ、話を聞いてもらえる場所がどこなのか思いつかない。すると、沙綾がまず商店街の人たちに聞いてみようと提案する。組合事務所とかどうだろう?香澄はもうその気になっている。そこで、みんなで商店街の組合事務所に行ってみることにした。
商店街 組合事務所
沙綾が商店街のおじさんに事情を話し始める。お祭りの件についてたくさんの問い合わせがあったらしい。止めないでほしいという意見も。沙綾がお祭りを中止してほしくないと伝えると、商店街のおじさんも「伝統のあるお祭りを大切にしてきたが、区が決めたことには逆らえない」と。お祭りの再開が何とかならないか必死に頼む香澄だった。すると、偶然に来ていた区役所の地域振興課地域活動係の係長さんが話に入ってきて、「今後商店街のお祭りが開催されることは決してない!」と言い切られてしまう。その言葉に驚くポピパのメンバーたち。さて、このままで終わりそうにない香澄なのだが…。
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