オープニング うさぎは突然に
花咲川女子学園 1-A
放課後、有咲とたえが教室でバンドの練習をしている。たえは有咲に「秘密の特訓をするなんて有咲は頑張っている」と褒める。香澄たちが用事があって帰ってしまったから、時間が少し開いただけ。そしてたえの方もこれといって用事もなかったから、2人で練習しようということになったのだ。
有咲は、新曲の曲作りの進み具合についてたえに尋ねる。たえはちょっと悩んでいる感じ。突然たえは、気分転換の話を始める。中等部の飼育小屋にいっぱいうさぎがいるらしい。たえはたまになでにいくといい気分転換になると話す。ロップイヤーとかドワーフとかいっぱいいるんだと楽しそうに続ける。有咲は小型のうさぎのドワーフを知らないので、たえは、実物を見るのが早いと言う。だけど、有咲が行かないというものだから、じゃ、連れてこようか?と。
そんなたわいもない話をしていると、突然、女生徒の悲鳴が聞こえてきた。なんだろう?と思い、2人は廊下に出てみる。すると、廊下をたくさんのうさぎたちが走ってきた。たえはタイミングよくドワーフを1羽抱き上げて有咲に教える。
飼育委員の女生徒がうさぎを追いかけてこちらに来る。たえが尋ねてみると、小屋にちゃんと鍵をかけてなかったせいで、なんとうさぎ20羽が飼育小屋から逃げ出したというのだった。たえは、いきなり自分たちにまかせろと言う。そしてたえは、うさぎを小屋に戻すために、手分けして捜そうと女生徒に提案する。有咲とたえが、高等部校舎にいるうさぎを、そして女生徒が中等部校舎にいるうさぎを捜すことにした。たえはギターをかかえたまま、飛び出して行く。
第1話 この手があった!
花咲川女子学園 廊下
あちこちに逃げたうさぎを追う有咲とたえ。やっと1羽を見つけ、有咲は走ってその後を追う。たえは、走ったらダメと制止する。うさぎは耳がいいから走ると音で逃げてしまうのだ。それから大きい声もダメ。そう言っているうちにうさぎはどこかへ行ってしまった。
たえはちょっと考えて、中庭とテニスコート、体育館のうち、勘で中庭をまず捜すことにした。有咲は2人では難しいので、もっと人手を集めた方がいいのではないかと思ったが…。その時、よそ見をしていたのでうっかり千聖とぶつかってしまった。たえは人手が見つかって喜んでいる。たえが手伝ってくれと頼むのだが、状況把握ができない千聖は有咲に説明を頼む。生憎次の仕事がある千聖は断ろうとするのだが、たえにじっと見つめられ、結局断りきれず、うさぎ捜しを手伝うことに…。
第2話 ボールの代わりに
花咲川女子学園 中庭
千聖が手伝ってくれたおかげで、中庭で何羽か捕まえることができ、あと残りは17羽になった。中庭のうさぎハントは完了したので、あとはテニスコートと体育館。有咲と千聖はテニスコートの方へ行ってみることに。
花咲川女子学園 テニスコート
テニスコートでは、花音がテニスボールを追いかけていた。花音はテニス部が片付け忘れて落ちたままのボールを拾っているところだった。たえは、花音に、ボールの代わりにうさぎを捕まえてみないかと誘う。わけのわからない花音は千聖からわけを聞いて、自分も手伝おうとする。
そう話しているうちに、5羽が走って行くのが見えた。たえが、まるで、穴に落ちたようだと楽しそうに話し、千聖はハートの女王、花音は白うさぎ、有咲はアリスだと例える。「不思議の国の有咲!」そして、花音も「アリサ・イン・ワンダーランド!」と、楽しそうに話しながら、お茶がしたくなったなんて言う。あれあれ、目的を忘れてしまっている!しかし、有咲は、散らばったうさぎを何とか捕まえねば!と躍起になっていた。
第3話 体育館のサムライ
テニスコート
やっとテニスコートのうさぎたちは保護できた。うさぎを捕まえたのはたえ。たえの服にうさぎの匂いが付いていたのだろうか?うさぎがどんどん寄ってきてくれたのだ。残すは体育館のみ。
体育館の中から何か物音がする。竹刀の音と聞いたことのある掛け声…。千聖はもしかして…と想像していると、イヴの「ブシド―!!!」と叫ぶ声が聞こえてきた。
花咲川女子学園 体育館
体育館で練習していたイヴが千聖たちに気付いた。イヴは「剣道部に入部希望か」と尋ねる。たえはそんなイヴに逃げたうさぎを見なかったか聞いてみる。体育館に逃げ込んだうさぎを1羽、剣道部の部員が捕まえていてくれた。外に逃げ出したうさぎはこれで全部捕まえた。これで一安心だ。
すると、飼育委員の女生徒がたえのところにやってきて、「校舎の中に逃げ込んだうさぎが全然捕まらない」と言ってきた。たえは気前よく、手伝おうと言い、イヴもまた手伝ってくれることになった。校舎の中は入り組んでいるので、捕まえるのは難しい。有咲がエサを置いておくのはどうかと提案する。うさぎは耳がいいから、エサとかお菓子の音を鳴らせば寄ってきてくれるかもしれないとたえ。この作戦で校舎内のうさぎを一気に体育館に集めることにした。エサと水、ケージの用意、それから台車も。みんなで手分けして準備することに。
第4話 うさぎおいでおいで作戦
花咲川女子学園 体育館
うさぎを捕まえる準備が完了し、体育館に入ってきたら扉を閉めて、1羽ずつケージに入れることにした。たえは、うさぎは大きな音が苦手だから、そっと近づいて優しく抱き上げれば大丈夫だとみんなに教える。そして、うさぎは警戒心が強いから慣れている人がいた方がいいとも…。そこで、飼育委員の女子生徒も一緒になって、「うさぎおいでおいで作戦」を開始した。
第5話 もふもふパニック
作戦開始から10分後
作戦を開始してから、うさぎたちがエサの匂いにつられて、どんどん集まってきた。有咲がそっと音を立てずに近づいたつもりだったが、逃げられてしまい、それをたえが捕まえる。イヴもうさぎの動きを見切って捕まえようとしたが、逃げられてしまい、それをそっとそっと捕まえようとする花音だったが、またしても逃げられる。しかし、うさぎたちはなぜかたえの足もとに寄って来る。結局、たえのところに寄って来るうさぎを1羽ずつ捕まえることになった。
捕まえるのはたいへんだったけど、抱き上げて撫でていると本当に可愛いと思ってしまう。ひとまず捕まえたうさぎたちをケージに入れ、飼育小屋に返すことにした。
エンディング ぴょんぴょんな時間
花咲川女子学園 中等部 飼育小屋
そうして、うさぎ全部を捕獲し、飼育小屋に戻し終えた。気持ちよさそうにケージから飛び出していくうさぎたちを見て、狭くても元の家に戻れて安心しているはずだとたえが話す。千聖はうさぎ全部が揃ったのか心配だったが、たえが、じっとうさぎたちを見渡して、全員戻ってきていると続ける。小屋の中をピョンピョン飛び跳ねている元気なうさぎたちを見て、たえは嬉しそう。
みんなでうさぎたちにおやつをあげることになり、エサを手に持つと、すぐにうさぎが集まってきた。しかも、嬉しそうにブウブウと鳴く。1羽が有咲の背中の上に飛び乗ってくる。
千聖は、新しい衣装にうさぎのモチーフを入れることを思い付いた。ふわふわ、モフモフの素敵な衣装になりそう。うさぎの曲に、うさぎの衣装、そして、うさぎの曲を演奏するバンドがあったらおもしろいだろうな。名付けて「不思議の国の有咲」!!またもや有咲をからかうみんなだった。
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