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バンドリ!のハロハピ世界を笑顔に!(第13~15話)

バンドリ!

第13話 こ、根性…っ!

病院 ロビー

病院との交渉を終え、無事ライブにこぎ着けた美咲。いよいよライブが始まる。今日も張り切っているこころは、ついいつものように大声を出しそうになるが、ミッシェルに制止される。はぐみは、あかりを笑顔にしたい一心で、これからのライブに臨もうとしている。

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そして、看護師さんの司会でコンサートは始まった。小児病棟の子供が目敏くクマのミッシェルを見つけた。あかりもミッシェルを見ているようではあるが、あまり反応を示さない。はぐみが一生懸命に話しかけるが、あかりは、ただうなずくだけ。

こころは、ロビーを歌いながらダッシュで行ったり来たり、薫も役者ぶりを発揮。だけど、子供たちには、ただただ滑稽に映るだけ…。あかりはと言えば、あまり関心を示さなかったし、それが気になって、はぐみは、ライブの出来栄えがどうだったか、あかりに尋ねてみる。こころもあかりが笑顔になれなかったのを気にして、あかりの反応を見るが、わからない…と。

そして、あかりは語り始める。はぐみはバンドもソフトボールもできて、いっぱい動けていいな。あかりは、リハビリしないと、もう何もできないと。

あかりを笑顔にする一手を思い付いたこころは、あかりに「にらめっこ」を仕掛ける。だけど、あかりの気持ちはもっと深刻なものなのだ。笑顔が出るわけがない。ハロハピは、あかりの笑顔を取り戻すために、病院でライブをしたけど、それはうまくいかなかったのである。

帰り道

これに懲りず、こころは次の作戦を練る。あかりに、リハビリを始める気にならせるには…?はぐみは、あかりは、自分に自信がないのかも…と推測する。花音は、あかりの気持ちが少し分っていた。自分の中で、変わりたい、こんな自分をどうにかしたい、と思っていても実際にはなかなか動き出せないものだから。花音は、自分の姿とあかりを重ねて見ていたのだった。

第14話 なんで、むりに笑わせるの?

数日後・病院ロビー

はぐみは今日も、あかりのお見舞いに来ていた。こころが考えた次の一手とは、漫才。こころと薫による「コンビ・ハローハッピー~ワールド・オブザMANZAI!」だった。2人の超ショート漫才を見ても、あかりは無言、笑顔にはならなかった。だって、誰が聞いても、笑いどころがないんだから。

数日後

今日もはぐみは、あかりを訪ね、楽器を演奏してみることに。だけどあかりは、寝てるからいいなどと興味を示してくれない。こころと薫コンビもまた、漫才の新作を用意してきたのではあったが…。あかりは、なぜ無理に笑わせるのか?ほっといてほしいのに!!と、分ってもらえない心の苦しさをみんなにぶつける。

駅前

1ヵ月近くあかりのところへ通い詰め、この結果とは…。こんなにあれこれ手を尽くしても、あかりの笑顔を取り戻すことはできなかった。ここら辺が潮時かも…。みんなはそう考え始めたが、こころは諦めてはいなかった。こころは、あかりが自分の気持ちに嘘をついていて、自分でもそれに気付いていないのだと考える。

数日後・花咲川女子学園 1-C教室

珍しくこころがしかめっ面をして、窓の外を眺めている姿を見た美咲。まだ、あかりのことを諦めていないのだ。

おもむろに美咲は、羊毛フェルトを取り出して、針でツンツンしながら、ぬいぐるみを作り始めた。美咲の妹が、とっても好きであげると喜ぶので作っているんだという話を聞いたこころは、美咲に、どうやったら好きだと分かるのかと尋ねる。相手の気持ちになっていろいろと考えてみることが大事だということ。それが分かったこころは、大喜びで美咲に感謝する。

今まで、こころが好きで楽しいことをすれば、今までみんなが笑顔になったから、自分とみんなは全部同じだと考えていたようだ。みんな一人ひとり好きなものや笑顔になる理由があったのだと分かり、こころは感動しているようにもみえる。

やっとこころと建設的な意見交換ができ、美咲は、少しだけよかったなと思った。こころは、お礼ついでにと、美咲に名前を聞く。相手が誰かを分っていて話しかけているのかと思ったら、そうじゃなかった!やっぱり分ってない!!呆れる美咲だったが、これもまたこころらしい。美咲との会話で、こころが思い付いた次の一手とは…?

第15話 あかりの好きなもの

弦巻家 応接室

弦巻家の応接室では、ハロー、ハッピーワールド!の作戦会議が開かれていた。あかりの笑顔を取り戻すための「あかりの好きなもの探し大作戦」。ミッシェルが作戦会議に出ていることをみんなが喜んでいる。こころはミッシェルのことを心から信頼しているし、今までの困難を乗り越えてこれたのもミッシェルのアイディアと行動力のおかげ。だからミッシェルがいれば心強いのだ。ただ、ミッシェルが美咲であることがどうしても認識できないのがこころのちょっと残念なところだ。

自分が楽しいことをすれば、あかりも楽しくなるのでは…?と、こころは以前考えていたけれど、それは違うことに気付いた。自分は自分、あかりはあかり、みんなはみんなで、それぞれに求める楽しいことは違う。だからそれぞれの楽しいことを知らないことには、たくさんの笑顔は生まれてこないのだ。何という素晴らしい気付きなのだろう。

ハロー、ハッピーワールド!の活動目標は「世界を笑顔にするために、世界中の人たちの楽しいことさ探しをすること」に決定!この作戦のヒントをくれたのは、同じ学校、同じクラスの美咲、そして目の前にいるキグルミを着た美咲だというのに、こころは、どうしてもこの認識が薄かった。どうしてなんだ?

はぐみは、さっそくあかりの好きなものとは何だろうか?と考え始めた。この前、あかりから「ほっといて!」と言われてしまったはぐみだったけど、マイペースで個性的ではあるが、何事も諦めることを知らない前向きなこころの言葉が胸に響いていて、きっとあかりも笑顔を取り戻せるのではないかと思えてきた。花音もまた同じ思いを抱いていた。こころは自分では気付いてはいないけれど、自然のうちに他者を元気づけたり助けたりしている。花音自身も助けられ、少しずつ自信が持てるようになってきたのは、こころのおかげだと思っている。

「相手に悟られずに相手の好きなものを探し出す」というのは難しい。「みんなで力を合わせれば、へっちゃらだ」とこころは言い切るけれど、そんなに簡単ではないはず。

数日後・病院のロビー

はぐみたちは、あかりの面会に来ていた。あかりは、今日に限って、いろいろとはぐみが聞いてくるから違和感を感じ取っていた。だけど、やっぱり「ほっといて」というあかりの言葉に、みんな慌てる。薫はシェイクスピアの「眼前の恐怖も、想像力の生みなす恐怖ほど、恐ろしくはない」という言葉をあかりに贈る。薫はとてもいいことを言った。あかりのケガは見た目の痛々しさよりも、それに対する恐怖心が問題だということ。

意味が分からず、あかりは尋ねるが、薫もまた、意味は説明できなかった。大人になれば、あかりもきっと分かるなんて呑気なことを言っているが、この小さなあかりにどう説明すれば分ってくれるのだろう?

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